ラリーに関する情報について
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ラリーに関係する情報源として、参考文献(出版物)と、ラリー用品の販売先、メンテナンス先などのインターネットのアドレスを紹介しておく。


ラリーに関係する出版物

ラリーの参加記は多く出版されているが、ラリー車の製作、装備、ドライビング・テクニック、 ナビゲーション・テクニックなどについて参考になる出版物は少ない。

@ラリーへのいざない / 木全 巌
記憶が正しければ木全巌氏は何度もサファリやパリ・ダカールに参加しながら優勝の栄誉に輝けなかった悲運のラリーストではなかったかと思う。
氏と直接話をする機会は無かったが、同じラリー競技に出場したことがある。
木全巌氏は「ラリー道」を目指して体力作り、基本動作に常に精進するタイプの人であるというイメージがある。「ラリーへのいざない」いうタイトルにも氏の情熱とこだわりを感じる。
ラリーに関してこれだけ詳しく解説した書籍はこの本以来出版されていない。
定価:650円 もはや古本でしか入手する方法はない。
単行本: 308ページ  出版社: 八重洲出版 (1969/3)  第1章 モータースポーツの基礎知識
第2章 ラリーの基礎知識
第3章 ラリーを始める人に
第4章 ラリーの実際
第5章 ナビゲーション
第6章 ドライビング
第7章 ラリー車へのチューニングと改造
第8章 ラリーで勝つためのじょうずな調整法
第9章 ラリーの効果的なトレーンニング
巻末付録 ラリー用語の解説、JAF登録クラブ団体一覧、各車種別ラリー用キットパーツ紹介

Aラリー・ドライビング・テクニック / 木全 巌
ラリーのドライビング・テクニックを詳しく解説した唯一の本である。普通のドライビングに参考になることも書いてあるが、ラリードライビングに特化した本で、上級者向けの内容である。
定価:1835円 古本で数百円と安価に入手できるので買っておくべき本である。
単行本: 255ページ  出版社: 山海堂 (1986/09)  ASIN: 438107548X
第1章 よきラリードライバーとなるために
第2章 ドライビングの基礎知識
第3章 ラリードライビングテクニックの実際
第4章 路面別にみる走行の実際

B実戦ラリーのすべて / 木全 巌
ラリーストはをどうあるべきかという書き出しから始まり、出場方法、ラリー車の改造、ナビゲーションシ・テクニック、ドライビング・テクニックと詳しく解説してある。特にドライビング・テクニックに焦点を当てて記述してあり、のちの「ラリー・ドライビング・テクニック」のベースになった本である。
定価:1200円 まれに古本で入手が可能なことがある。
単行本: 262ページ  出版社: 技術書院 (昭和53/08)  0053-701015-1415
第1章 ラリー競技への参加
第2章 ラリー出場に際して
第3章 ラリー車への改造
第4章 ナビゲーション・テクニック
第5章 ドライビング・テクニック
第6章 インターナショナルラリーへの参加
第7章 ダートトライアルへの参加

C新ラリーのすべて / 山本 克典
1969年に発行された同じ著者の「ラリーのすべて」をもとに、新たな内容を書き加えて、タイトルのごとくラリーについて包括的に解説しようとした意欲的な本で、昭和51年の発行当時にこれだけ網羅した内容で刊行されたことは特記すべきことである。開催について記述があるのも貴重である。
価格: ¥ 980  単行本(ソフトカバー): 304ページ
出版社: 技術書院 (昭和51/10)   0053-701007(2)-1415
第1章 モータースポーツの歴史と意義
第2章 ラリーを楽しむ前に
第3章 ラリー出場のための準備
第4章 ラリー用品の紹介
第5章 ラリーの実技と計算
第6章 ラリー走行
第7章 ラリー戦略
第8章 応急修理のテクニック
第9章 ラリー開催のために

D新・実戦ラリー入門―ゼロから教えるラリー出場までの完璧マニュアル!! / 高杉 哲也
写真や図を多用して読みやすく記載してありラリーをこれからはじめようという人に最適の入門書である。
価格: ¥ 1,680 (税込み) 単行本(ソフトカバー): 162ページ
出版社: 山海堂 (1999/02)  ASIN: 4381077350
第1章 ラリーとはなにか?
第2章 ラリーストへの第1歩
第3章 ラリー競技車両と装備
第4章 ラリーに出場(エントリー)する
第5章 ラリー必勝法
第6章 実戦ナビゲーター入門

Eラリー車のチューニング―その発想と基礎知識 / 早津 美春
価格: ¥ 1,100 (税込み) 単行本: 157ページ  出版社: 山海堂 (1987/03)  ASIN: 4381075609
ラリー仕様車の作り方とメンテナンスに参考になる唯一の単行本。
第1章 クルマ選びのポイント
第2章 チューニングの基本発想
第3章 勝つためのラリー車専科
第4章 メンテナンス
付記 1987年JAFラリー車両規定

Fラリーナビゲーター入門―ワークルームづくりから実戦テクニックまで / 草加 浩平
単行本: 174ページ  出版社: 芸文社 (1989/04)  ASIN: 487465181X
1 What’sラリーナビゲーター
2 ラリーの種類とナビゲーターの役目
3 勝利への第一歩は確実な安全装備から
4 「地図読み」の正確さが勝負を左右する!
5 ラリー計算は“習う”より“慣れろ”
6 ラリー参加に必要なABC
7 車両整備と小さなスグレもの
8 ドライバーズミーティングでの確認事項
9 スタート直前の最終チェック
10 ドキドキ、ワクワク、緊張のスタート!―ドライバーには必要な情報だけをリアルタイムで伝える
11 巧みなチェックインがラリー必勝の秘訣
12 ラリーが変わる!―ラリーコンピュータ紹介
13 ナビランプの設置と電気配線
14 ナビパネルの実例とつくり方
15 知っておきたいタイヤの知識
16 君よ、その手で勝利をつかめ!

G日本アルペンラリーの足跡 / 渋谷道尚
日本のラリーの発展に大きな影響を与えた日本モータリスト・クラブ(JMC)の主催した日本アルペン・ラリーのコースを作成した渋谷道尚氏が日本アルペン・ラリーの歴史を詳細に記載した貴重な記録。
全18回の出場者の氏名も記載されており、筆者の名前も載っている。
単行本: 222ページ  湧水社出版(1996/05)   ISBN: 4-946520-01-5

Hラリーハイテクニック ゼロへの挑戦 / 内山弘紀
価格(税込)420円 199ページ  山海堂 発行1970年5月
ISBNコード 2253-108006-2732
ドライビングテクニックについて要領よくまとめてある。手動計算機によるナビゲーションについて詳しく解説されている。
大西式計算方式と大西式タイムテーブルについて詳しい説明がある。
またα補正についての解説も豊富である。
1.プロローグ
2.ラリーのドライビングテクニック
3.FF車のドライビングテクニック
4.悪条件下でのラリー走行
5.ハイラリーチューニング
6.ラリーの携行品
7.手動計算機によるラリー計算
8.コンピューターによるラリー計算
9.ツイン・マスターの使用法
10.スピード・パイロットの使用法
11.勝負を決めるプラスα補正
12.ナビゲーターの役目
13.ラリーチーム
14.最近のラリーの傾向
15.ラリー競技の種類
16.競技ライセンスを取ろう
17.エピローグ

Iラリー実戦テクニック テクニックの限界をぶち破れ! / 内山弘紀
価格(税込)840円 202ページ  山海堂 発行1981年7月
ISBNコード 4-381-00479-5
「ラリーハイテクニック ゼロへの挑戦」の改訂版のような内容である。

前著が発行されてから10年が経過して、だんだん機械式計算機が使われなくなり内容を改訂したものだろう。
円盤型ラリー用計算尺(ラリーメートDXおよびスチーブンス)について、詳しい使い方の説明が解りやすく解説してある。
機械式トリップメーターの比較や、ケーブルと分岐ギヤの装着方法などが詳しく解説されている。
ハルダの補正用ギヤ比の表も掲載されている。
またラリー用時計についての解説も豊富である。
丸型の各種ヘッドライトの特性の詳しい記述があり参考になる。
1.プロローグ
2.テクニックの限界をぶち破れ
3.ラリーのドライビングテクニック
4.FF車のドライビングテクニック
5.悪条件下でのラリー走行
6.ラリー車のつくり方
7.円盤のナビゲーションテクニック
8.ラリーに必要な用品
9.国際ラリー入門

J減点ゼロへの挑戦! ラリー ハイ テクニック / 岩下良雄  内山弘紀
価格(税込)840円 190ページ  山海堂 発行 1981年8月
ISBNコード 4-381-00564-3

K平林武のたのしいラリードライビング入門
昭和58年初版 266ページ

L俺だけのラリーテクニック / 竹平素信
価格 850円 211ページ  講談社 発行 1983年9月
ISBNコード 4-06-107136-X
元国際ラリードライバーの筆者は国内ラリーの経験が少ないためかドリフト走行をメインとしたドライビングテクニックを
主体とした内容で、ラリーテクニックというタイトルだが、ナビゲーションについては全く記述が無く、ダートラや
国際ラリーのドライビングに特化した内容である。
1. 5パターンのドリフトをきみは自由自在に使いこなせるか
2. ラリードライビングの基本を頭にたたきこめ
3.このコーナーワークがタイムロスをくいとめる
4.この走破法で悪路、難路をクリアしろ
5.ピンチをきりぬける脱出テクニック
6.雪路、アンイスパーンの攻め方、走り方
7.FF、4WD・・・を全開で走らせるテクニック
8.タフでパワフルな足を作るセッティング術
9.完走、激走ための必勝マシン選び
10.ライバルを打倒するダートラ必勝法

MA GUIDE TO RALLYING / LARRY REID
Sports Car Press Ltd. N.Y.  127ページ
1957年の初版。この本の著者はSCCA(スポーツ・カー・クラブ・アメリカ)のラリー部門の理事を務めた。
ラリーについて。トリップ・メーター、時計、計算機などの装備について解説。ラリー勝利のための45のヒント。ラリーの開催。
などの豊富な内容である。

N三菱によるラリーカー工学―公道最速カテゴリーの技術 / 稲垣 秋介、三菱自動車工業、三菱自動車
メーカーの側からラリー車の開発について技術的なことが詳しく記載されており、最近のラリー車のメカを知るには格好の教材であるが、 肝心な部分は機密情報になるのか巧く逃げてあるのが残念である。
価格: ¥ 2,625 (税込み)   単行本: 198ページ   出版社: 山海堂 (2005/09)   ASIN: 4381088492
第1章 ラリーの概要
第2章 ラリーカーの運動力学
第3章 ラリーカーのエンジンと冷却系
第4章 ラリーカーの駆動系(ドライブトレイン)
第5章 ラリーカーの車体とサスペンション
第6章 ラリーカーのブレーキとタイヤ

O三菱ラリーカーの軌跡 / 稲垣 秋介、三菱自動車工業、三菱自動車
サブタイトルに「コルト1000FからランサーエボリューションWRCまで」とあるように三菱のラリー車を
歴史的に仕様(スペック)とメカニズムの要点がまとめられており、エンジンルームやダッシュボードの画像もあり、
非常に興味のある資料である。
新しく採用したメカニズムについては画像のみならず、図も掲載して技術的な解説がしてある。
価格: ¥ 2,000 (税別)   単行本: 152ページ   出版社: 山海堂 (2006/11)   ISBN4-381-08860-3 C3053
第1章 ラリー活動の始まり
第2章 本格的に海外ラリー挑戦
第3章 Gr.4ラホンサーターボで再びラリーの舞台に
第4章 Gr.Aラリーカーの時代(WRCを目指して)
第5章 WRCとAPRCでの優勝を目指して
第6章 世界チャンピオンを目指して
第7章 ワールドラリーカーの変遷


ラリー用品ならびにラリーの参考になるインターネットのアドレス

@Don Barrow
イギリスのラリー用品店で、いろいろなラリー用品を扱っており、ほとんどの品がオンラインで注文できる。
http://www.donbarrow.co.uk/index.html

Ahaldaman ハルダのスペシャリスト
ハルダのマニアが17年以上にわたりハルダの専門店をやっており、パーツの供給やオーバーホールをしている。
イギリスのほかにアメリカにも拠点を持っている。
http://www.geocities.com/haldaman.geo/

BLANCIA-HF.com
このホームページの中の下記のアドレスは一見に値する。
ハルダについて日本ではこのページが一番詳しい。
http://www.lancia-hf.com/pages/tools_other/halda.html
ホイヤーのラリーマスターについて日本ではこのページが一番詳しい。
http://www.lancia-hf.com/pages/tools_other/rally_master.html

CNishiyan’s ラリーナビゲーター入門
ナビゲーション技術が習得できるページを目指していると記載してあるようにナビゲーションについて詳しい情報が得られる。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/nishida/index.html

Dラリコン体験
ラリーコンピューターをネットで体験できる貴重なページである。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/t_uemura/RALLY/RALLYCOM.htm
正解表計算機のページもある。

Eラリーコンピュータ(ベータ版)
http://www.racs.gr.jp/jp/games/rallycon.html

Fカー・ショップ・コンペ
CRT-4500の操作用方法が図入りでわかり易く解説してある。
http://www.cs-compe.co.jp/99content/crt4500/crt4500.htm

GTEAM COBALT Homepage
RALLY等を中心にしたホームページだが、ラリコンも紹介している。
http://www6.plala.or.jp/tomcat/
http://www6.plala.or.jp/tomcat/rally_computer.htm

HSS-Amatani ドライブラリーについてのホームページ
「ドライブラリー」はラリーと違って速度は関係なく、距離計測の正確さを競うドライブであるが、ラリーと共通した楽しみも期待できそうである。
http://hb2.seikyou.ne.jp/home/masa15/hp/pd-m7/#place001


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